赤ちゃんを寝かしつける究極の奥義
0〜2歳までの子供を寝かせるのはとても大変ですよね。特に夜はパパもママもゆっくり寝たいのに、なかなか寝てくれなかったり、ずーっと泣いてばかりでママのストレスは限界に。特に1人目の子供の場合、どうしたら寝てくれるかわからず独りで悩んでしまったりしませんか?
僕の家も、もちろん最初の子供の時はうまく寝かしつける事できず、夫婦で途方にくれていました。しかし3人の子育てを経験して、試行錯誤の結果どうすれば上手に寝かしつける事ができるかを研究して、この究極の奥義にたどりつく事ができました。
今回はパパでもできる「赤ちゃんを上手に寝かしつける究極の奥義」のすべてをお教えします!
寝かしつける前の万全な下準備が必要
子供を寝かしつけるには、準備が必要です。むしろ8割はこの準備で決まると言っても過言ではありません。
まずは当然の話ですが、寝かしつける前に、おっぱいやミルクでお腹を満たしてあげる必要があり、オムツをキレイな状態にしてあげないといけないし、寒くないか、熱くないかなど、要するに赤ちゃんにとって眠りを妨げるストレスな状態を排除しておく必要があります。
さらに何より、赤ちゃんが眠たいタイミングでないと無理です。パパやママが寝かせたいタイミングに、赤ちゃんが寝むたいとは限らないので、ある程度は、待つしかありません。眠たくないのに、無理やり寝かせるのは難しい話です。タイミングが違うと感じたら、切り替えて赤ちゃんと遊んであげましょう。
またベビーべットより地べたに布団の方がオススメです。布団だと添い寝ができるし、子供を寝かしつけやすいのです。これから伝える奥義の中でも、布団を前提としたものがあります。
抱っこで寝かしつける手順
寝かせる準備ができたら、次は抱っこで寝かしつける手順ですが、これは奥義でもなんでもなく、ある程度は慣れが必要ですが、前述した下準備ができていれば、そんなに難しくはないでしょう。
抱っこも色々な方法があります。月齢や大きさによっても変わりますが、赤ちゃんとママやパパの相性のいい抱っこ仕方は千差万別なので、自分達にあった抱っこの仕方で良いと思います。
うちの場合は、わりと縦抱きが好きなのですが、ずっと縦抱きである必要はなく、眠りについたら、横抱き(自分の腕に赤ちゃんの頭を乗せて横に抱くオーソドックスなスタイル)に変えたりします。しかし、毎回このスタイルで寝てくれるわけではないので、色々抱き方を変えて寝かせる時もあります。
どんなスタイルでもだいたい似ていますが、まずは縦抱きで背中をトントンしながら、身体全体でリズムをとって寝かせます。このタイミングや強さや揺れ具合などは、個人差がありますし、何より経験しないと身につかないので身体で覚えるしかありません。
この寝かしつけるまでの手順は、誰でもわかるあたり前の話ですが、ここからが奥義の真骨頂です。
泣き止まずに困った時の奥義
それでもどうしても寝ない場合や、大泣きして全く寝ない場合の方法として、究極の奥義がひとつあります。それは「 抱っこしながら歩く 」という方法です。
家中をグルグル歩きまわりましょう。するとあら不思議、大泣きしている赤ちゃんでもたいてい泣き止んでくれます。なかなか泣きやまない場合は、あるくスピードを上げて下さい。これが本当に効くんです!
科学的に証明された方法
実は後から知ったのですが、この方法は科学的に説明ができる「輸送反応」という理論だそうです。理化学研究所の研究結果で「母親が歩いている時は、座っている時に比べて赤ちゃんの泣く量が約10分の1に、自発的な動きが約5分の1に、心拍数が歩き始めて約3秒程度で顕著に低下すること」を見いだし、赤ちゃんがリラックスすることが明らかになりました。これは哺乳類特有の現象で、動物の親が子供を運ぶ時に子供が危険を避ける為に、親の輸送行動に本能的に協力するといった意味があるそうです。
それでも寝なかったり泣き止まない時の奥義
こういう場合は、一旦環境を変えると良くなります。まずは寝室から出て、電気をつけた明るい部屋で「子供を寝かしつけるのを一旦やめてみてください。」もしくは気候の良い日であれば、外に出てみるのも効果的です。10分〜30分程度寝かしつけるのをやめて、気分転換して子供の気分を変える事で、改めて寝かしつけると案外簡単に寝る事があります。この気分転換は、子供だけでなく親にも必要です。何がなんでも寝かしつけると固執してしまうと、親のイライラがピークになり、子供にも影響するといった意味合いもありますし、何より親がリラックスする必要があります。
眠りが深くなるまで待て
ようやく赤ちゃんが抱っこをしながら寝たら、次のポイントとして、ある程度眠りを深くする為に、「眠りについてからすぐに下ろさない事」は基本です。眠りが浅いうちはどんな方法をとっても、すぐに起きてしまうので、眠りについてから最低限5分くらいは抱っこを続けて、眠りが深くなるのを抱っこをしながら待ちましょう。急がばまわれです。
抱っこで寝かせても下ろすと泣いてしまう時の奥義
これはみなさん経験しているのではないでしょうか。立って抱っこして寝かせてから、布団やべットに、そ〜っと下ろそうとすると、「ギャーーー(涙)」時限爆弾がかすかな振動に反応して爆発するかのような、それくらい振動にシビアな世界です。
これにも奥義があります。これはある程度大きくなった赤ちゃんの話ですが、小さい赤ちゃんでも理論は同じです。
まずは抱っこする時点で、適度な大きさの枕を用意します。これは大きすぎず(重すぎず)、小さすぎないサイズの枕が良いです。赤ちゃんが小さいうちは、子供が包めるほどの軽めの座布団でもいいです。
抱っこしながらある程度寝そうになった時にタイミングをみて、子供の頭の後ろに枕を添えながら抱っこします。最初から枕を入れてもいいのですが、結構微妙な重さですが長時間だと親が疲れたり、赤ちゃんが枕を嫌がったりする時があるからです。
この枕が何の為かというと、子供を布団に下ろす時に、下ろしやすいという点と、子供を下ろした後に、枕の下に手を添えている事で、手や腕を子供の頭から抜きやすいという点です。
枕が無いと、子供の頭から手を抜く時の振動で子供が起きて泣いてしまうという事が多いからです。
下ろす時は毎秒1cm
次のポイントとしては、下ろす時は焦らず時間をかけてゆっくり下ろす事です。焦って早く下ろしてしまうと、また泣いて1からやり直しです。また10分くらい抱っこするハメになります。ここで泣いてしまった時の親の絶望感はもう経験されているでしょう。
まずは布団の上にゆっくり膝をついて、次にゆっくり水平を保ちながら布団に肘をつきます。ここは焦らず毎秒1cmのスピードくらいの気持ちで、ゆっくり自分の腕と身体ごと布団まで赤ちゃんをおろして下さい。
身体を赤ちゃんに密着させて下ろす
この時自分の身体と赤ちゃんの身体を密着させたまま、下ろす事も大切です。腕だけで子供を下ろそうとすると赤ちゃんは泣いてしまいます。腕だけで赤ちゃんを下ろすと、赤ちゃんの身体は不安定になり、起きて泣いてしまうので、自分の身体にぴったり密着させたまま下ろす事がポイントです。
腕や手をゆっくり抜く
次に自分の腕ごと布団までおろせたら、子供を支えていた腕や手を順番に抜いていきましょう。この時に先程説明した枕が効果を発揮するのです。枕の下に手を置いていると、子供の頭との手との摩擦がほとんどないので、簡単に腕を抜く事ができます。
この腕や手を抜く時も、もちろん焦ってはいけません。毎秒1cmの気持ちで抜いて下さい。このあたりも慣れてくれば、そんなにゆっくりでなくても大丈夫になりますがw
最後に静かに部屋を立ち去る
子供から手を抜く事ができれば、あとは静かに部屋をさりましょう。この時に床に転がっていたおもちゃを蹴っ飛ばし、大きな音を立てて子供が起きるという最悪のパターンを避けるため、部屋は常に片付けましょう!
まとめ
赤ちゃんを寝かしつける簡単な方法はありませんが、下準備と経験といくつかのコツで慣れてくればそんなに難しくありません。なにより焦らない事と、寝かせる事に意地にならない事が大切なのではないでしょうか。
僕の場合は、子供を寝かしつけるゲームと思って楽しんでやってました。パパの場合は特におっぱいという武器が無いので、特にこういった工夫が必要になります。
あとから思えば子供を寝かしつける時期なんてあっという間に終わります。そのかけがえのない時期を楽しむくらいの気持ちが本当の奥義なのかもしれません。